事例紹介

経験上、女性に比べ男性はあまり遺言に積極的でない傾向にあります。
よく「主人に遺言を作って欲しいんだけど、なかなか話を聴いてもらえない。」そういう声をお伺いします。
一般的に男性は、遺言を作るにあたり「自分の死」を感じる側であるのに対し、女性は「手続きで苦労する自分」を感じる側ですから、遺言に対するスタンスの違いも当たり前と言えば当たり前です。
弊事務所では、そんな時に男性が遺言を作る気になる「魔法の言葉」がないか、長い間考え続けています。
残念ながら今のところ見つけていません。

しかし、ある程度効果があった言葉であれば、お教えすることができます。

「私(妻)は、遺言を作ります。あなた(夫)も一緒に作りましょう。」

もう少し詳しく書くと
「私は、私に万が一のことがあったときにあなたが苦労するのは忍びないから、遺言を作ります。だから一緒に作りましょう。」

先ほど書いた「遺言に対するスタンス」を同じにするのです。

以前お客様でこう言われていた方がいます。
「男性が先に旅立つ確率が高いことは分かっていても、いざ『遺言作ってください。』とだけ言われると『あなたの方が先に亡くなるんだから、遺言作ってください。』と言われているようで気分の良いものではない。」
私は、この方のお気持ちがよく分かりました。
このお話をお伺いしてから、「主人が遺言を作ってくれない。」という方には、上記のようなアドバイスをさせていただいております。あくまでも「比較的」ですが、少しは効果があるようです。

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